ミノキシジルによる二次脱毛

2回目の初期脱毛が心配なミノキシジル治療

二次脱毛
AGA治療薬として発毛効果の高いミノキシジル外用薬ですが、二次脱毛(2回目の初期脱毛)と呼ばれる症状が現れることがあります。発毛を実感し始めた頃に見られる症状のため、この二次脱毛によりミノキシジルでの治療自体を続けていくことに不安を抱える人は多いです。

しかし、心配しなくても大丈夫です!

ミノキシジルによる二次脱毛(2回目の初期脱毛)は新たに毛が生えてくる兆しであり薬が効いている証なのです。ミノキシジルの作用で毛穴にどういったことが起きているのか、脱毛期間や抜け毛の量等を事前に理解していれば初期脱毛や二次脱毛の症状が出たとしても不安にならず治療に専念できます。

ここでは、発毛技能士として薄毛サロンを経営している私、川上 貴明 がミノキシジルによる脱毛のメカニズムや効果のある発毛治療を解説していきます。

因みに、当サロンでは無料で初期症状の診断や治療薬についての些細なご相談もお受け致します。お問い合わせフォームより気になる箇所などのお写真をお送り頂ければ真摯にメール対応もさせていただきますのでお気軽にメッセージ下さい。

ミノキシジルによる脱毛のメカニズム

ミノキシジルとは血管拡張薬として開発された成分で高血圧の血圧降下剤として用いられていましたが、後に脱毛を回復させる効果が発見され脱毛症の治療薬となりました。その血管拡張作用により毛根や収縮した血管の再生を促します。そして、髪の毛を作る毛母細胞へより多くの栄養素や酸素が届き新しい髪の毛が生えやすくなります。

ミノキシジルは、男性に多いAGA(男性型脱毛症)の治療に用いられるお薬ですが、ミノキシジルによるAGA治療を始めると発毛どころか逆に抜け毛が増える時期があります。このような脱毛症状を「休止期脱毛」と言います。では、休止期脱毛とはどのようなメカニズムで起きるのでしょうか?

髪の毛は同じ毛穴から「生える→伸びる→抜ける→生える」をくり返していて、これをヘアサイクル(毛周期)と呼びます。

髪の毛のヘアサイクル
成長期(2~6年)  :毛母細胞が増殖して毛髪をつくっている時期
退行期(2~3週間) :毛の成長が不活発になり、徐々にとまる時期
休止期(3~4ヶ月) :毛の成長が完全に止まり、脱毛する時期

ミノキシジルには髪を「休止期」から「成長期」に移行させる効果があり、髪の毛が生えていない「休止期」の毛穴にミノキシジルが作用すると、そこから新しい髪の毛が発毛します。その一方で、古い髪の毛が生えたままの「休止期」の毛穴にミノキシジルが作用した場合、「成長期」に移行する際にその生えていた古い髪の毛は抜けてしまいます。つまり、ミノキシジル治療を開始してしばらくするとミノキシジルの作用により「休止期」から「成長期」へと以降する毛穴が次々と現れ始め一時的に抜け毛が増えることになるのです。これが「休止期脱毛」と呼ばれる髪の毛が休止期の状態で抜けていく症状です。

ミノキシジル

つまりミノキシジルによる脱毛のメカニズムは、AGAや薄毛で弱った古い髪の毛が新しく生えてくる強い毛に押し出されて抜け落ちることになります。ミノキシジル治療で起きる休止期脱毛は、薬の作用により異常だったヘアサイクルが正常に戻りつつある証拠であり、新しい髪の毛が生えてくる予兆と捉えることが出来るので安心してください。

二次脱毛(2回目の初期脱毛)って何?

「二次脱毛」とは、AGA治療中に起こる2回目の休止期脱毛のことです。一般的にミノキシジル外用薬を塗布しはじめて1~2週間後から始まるものを「初期脱毛」と呼び、初期脱毛が終わってから半年~9ヶ月後に始まる2度目の脱毛期を「二次脱毛」と呼びます。注意が必要なのは、休止期脱毛は2回とは限らないことです。個人差や治療内容によっては2回にとどまらず3回、4回と続く可能性もあります。

それはなぜでしょうか?

ミノキシジルによる脱毛期は、薬の作用による好転反応だと理解していても実際大量の抜け毛を目の当たりにすると精神的にもストレスがたまります。特に二次脱毛は、初期脱毛を終えてミノキシジルの効果が表れ始め薄毛の進行が止まったと感じる頃に脱毛が再開するので不安に思うだけでなくパニックに陥りがちです。

パニック
そのパニックのまま、ミノキシジルを減薬したり、逆に濃度を上げたり、または一旦治療を中断したりしてしまうとAGAが進行し再びヘアサイクルが乱れることになります。治療を再開しヘアサイクルが正常化されると再び脱毛が起きる、そしてまた不安に陥り…とまるで堂々巡りのような状態になってしまうのです。こんなことを続けていればいつまで経ってもAGAは治りません。

抜け毛の量や脱毛期間をしっかりと把握できていれば、初期脱毛や二次脱毛になっても慌てることや不安に思うこともなくなり治療に専念できます。

ミノキシジルの初期脱毛や2回目の二次脱毛の抜け毛量

抜け毛
頭皮に異常がない一般的な人の1日あたりの抜け毛の量は、だいたい50本から100本程度と言われています。100本というとかなり大量に感じられるかもしれまんせんが、髪の全体量は10万本なので1日に髪の毛全体の0.1%が抜けていると考えれば不安になることはないでしょう。

では、ミノキシジルの作用で起こる初期脱毛や二次脱毛ではどれくらいの量が抜けるのでしょうか?個人差はありますが、だいたい1日あたり300本ぐらいの抜け毛の量になると言われています。脱毛量としては通常状態の3倍で髪の毛全体の0.3%、数字だけ見れば大したことなく感じますが実際3倍の量の抜け毛に直面すると不安やパニックになるのも頷けます。

1日の抜け毛 全体に対する割合
正常な脱毛 100本 0.1%
薬による脱毛 300本 0.3%

しかし、これはミノキシジルによるヘアサイクルの正常化が原因で一時的なものであると理解していれば落ち着いていられますね。

ミノキシジルの脱毛期間と2回目について

ミノキシジルを使用していてこれまでよりも細い毛や短い抜け毛が目立つようになってきたと感じたら脱毛期に入っていると考えられます。その期間は、1~2週間で脱毛が止まったという人もいれば1ヶ月程かかったという人もいます。中には、初期脱毛はあったけれど二次脱毛はなかったという人もいたりします。こちらも抜け毛の量と同じくヘアサイクルのスパンやミノキシジルの使用するタイミング等により個人差があるものなので一概にどれだけの期間を有するとは言えません。いずれにしてもミノキシジルを使用することにより脱毛は必ず起こるものだ、という認識をもって治療に臨めば不意にくる脱毛期に悩まされることもなくなるでしょう。

休止期脱毛以外の二次脱毛(2回目の初期脱毛)

初期脱毛や二次脱毛と呼ばれる休止期脱毛は、ミノキシジル治療の作用でヘアサイクルが正常化することで起きる症状だと説明しました。しかし、休止期脱毛以外で抜け毛が増えているにもかかわらず二次脱毛と勘違いしてしまう場合があるので注意が必要です。では、どのような原因の抜け毛があるのかを見ていきましょう。

季節の変化が要因の脱毛

健康なヘアサイクルの人でも季節によって抜け毛の量が変化します。人間も動物と同様に暑い夏や寒い冬に向けて毛の生え変わりのために抜け毛の量が増えるからです。1年の中で最も抜け毛が増えると云われているのは秋で、この時期に増えた抜け毛を二次脱毛と勘違いしてしまうケースがあります。秋の脱毛が一時的に増える分には心配はいりませんが、髪がずっと抜け続けるようなら注意が必要となります。専門家に相談し早めのケアを行いましょう。

生活習慣や頭皮環境の悪化による脱毛

健康な人でも生活習慣や頭皮環境が悪化することで抜け毛が増えることはよくあることです。ミノキシジル治療で発毛を促していても偏った食事や過度なダイエット、運動不足や睡眠不足等で生活習慣が乱れることにより頭皮環境が悪化すれば抜け毛が増えます。生活習慣や頭皮環境を改善し、整えることを意識しましょう。

長年発毛に従事してきた私の考える「発毛に効くおすすめの食事メニューランキング」も紹介していますので、ぜひご覧ください。

こんな脱毛には注意

抜け毛の量や期間には個人差がありますが髪の毛が束になって抜け落ちスカスカな状態になったり、脱毛期が1ヶ月以上続く場合はミノキシジルが原因の脱毛ではないかもしれません。

 あきらかに異常なレベルの激しい抜け毛の量
 酷い抜け毛が1ヶ月以上続く

このような症状を個人で判断することは危険なので、まずはミノキシジルの使用を中止してぜひ私へご相談ください。

初期脱毛はプロペシアやミノタブでも起きるのか?

AGA治療薬には外用薬と内服薬があります。外用薬として主に使用されるのがミノキシジル外用薬で、内服薬としてよく使用される薬がフィナステリドが主成分のプロペシア内服薬です。

プロペシア

プロペシア(フィナステリド)

プロペシアに含まれているフィナステリドには、男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の産出を抑える働きがあります。このDHTはAGAを発症させる原因物質で、毛母細胞(髪の毛を成長させる細胞)の機能を弱らせ髪の成長を抑制してしまう強力な脱毛作用がある男性ホルモンです。プロペシアは脱毛司令を出すDHTの産出を抑えて抜け毛を減らす働きが主な作用で、ミノキシジルとは作用の仕組みがまったく違うので服用しても初期脱毛や二次脱毛は比較的起こりにくいと考えられます。プロペシアの発売元であるMSD社も公式に初期脱毛や二次脱毛の報告は無いとしています。

プロペシアとミノキシジルの併用

AGA治療をする場合、プロペシア(成分:フィナステリド)はミノキシジル外用薬と併用して利用されることが多い薬です。ミノキシジルで発毛を促進しプロペシアで抜け毛を抑制するのでAGA治療としては効果が高いからです。この2つの薬を併用した場合、プロペシアが原因ではなくミノキシジルが原因で脱毛症状が起きる可能性があります。そのため、併用療法を行う場合は初期脱毛や二次脱毛が起きることも視野に入れておく必要があります。

ミノキシジル内服薬(ミノタブ)

ミノキシジルの内服薬であるミノキシジルタブレット(ミノタブ)は、海外を含め日本でもAGA治療薬としては認可されていない薬です。外用薬よりも効果が強い薬で発毛効果が期待できる分、初期脱毛や二次脱毛なども顕著に表れる傾向にあります。しかし、外用薬と同様にヘアサイクルが正常化になることで起きる脱毛なので心配はいりません。

ミノタブ

AGA治療中の抜け毛で不安を感じるならば、ご相談下さい

ミノキシジルには副作用として頭皮の発疹やかゆみ、かぶれといった皮膚トラブルを起こす場合もあります。またプロペシアのような内服薬にも副作用があります。

<確認されている副作用>

内服薬(飲み薬)
立ちくらみ・めまい・むくみ・頭痛・動悸、息切れ・体毛が濃くなる・肝臓への影響など
外用薬(塗り薬)
頭皮のかゆみ、かぶれ・発疹・発赤・接触皮膚炎・湿疹・脂漏性皮膚炎など



副作用による皮膚トラブルの影響で抜け毛が増えたことを二次脱毛だと決めつけて放置すると症状を悪化させてしまう恐れがあります。発毛の予兆か、皮膚トラブルや他の要因による脱毛かの判断は難しいので気になる抜け毛の症状が現れたら早急に専門家へ相談する必要があります。

私は、神奈川県のサロンで薄毛改善の施術を行っている発毛技能士です。

薄毛(ハゲ)を改善するために大切なことはズバリ、生活習慣の改善と頭皮環境の改善です。生活習慣が乱れて頭皮環境の悪い状態ではミノキシジル外用薬を塗り続けても全く意味がありません。重要な事は発毛のために常にベストコンディションを準備することです。簡単に言えば、

毛根を完璧にきれいにして毛根への血行促進を起こすことです。

当サロンは副作用リスクのある薬や育毛剤には頼らない、オーガニックな最先端発毛を行っています。当サロンまでお越し頂ければ適切なカウンセリングやマイクロスコープによる頭皮の状態チェックも無料でお受けします。もし、ミノキシジルによる治療に不安や疑問を抱いている方もお気軽にご相談下さい。

発毛サロンの様子


一度の相談があなたの悩みを解消する大きなきっかけになれますと幸いです。



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発毛施術後の結果
発毛実績の一覧

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