薄毛と酒の関係

酒は薄毛の原因のひとつです

飲酒
酒を飲み過ぎると肝臓を悪くするという話をご存じの方は多いですが、過度な飲酒が薄毛に繋がることはご存じでしょうか。

「酒は百薬の長」というように髪の毛や頭皮に良い一面もあれば、薄毛を促進させる原因を生み出す悪い一面を持ち合わせています。

タバコやアルコールのように依存性が高いものほど体に与える影響力は大きいです。飲酒が日常化され知らず知らずのうちに薄毛が進行しているなんてことも…

私は、薄毛の改善を施している発毛技能士の太田と申します。

はげになる原因は様々ありますが、その原因の中のひとつアルコールがもたらす髪の毛への影響を見ていきましょう。

薄毛になるからと言って無理に好きなお酒をやめることはありません。薄毛改善をしながら酒とうまく付き合う方法を紹介していくのでチェックしてみてください。

薄毛のメカニズムを知ろう

抜け毛
薄毛対策に取り組む上で髪の毛の仕組みや薄毛のメカニズムを理解しておくことが大切です。
得た知識は薄毛解消に繋がりますので薄毛対策に取り入れていきましょう。

髪の毛は成長期(2~6年)→退行期(2~3週間)→休止期(3~4カ月)を経て最後に抜け落ちるというヘアサイクル(毛周期)を繰り返しています。

ヘアサイクル
髪は永遠伸びるわけではなく一定の成長期を過ぎると最終的に抜けます。髪には寿命があり成長したのち自然に抜け落ち、再び同じ毛穴から新しい毛が生えてくるということです。その髪の毛の毛根は胎児のときに作られ、その数は生まれた時点で決まっており基本的に一生変わらずおよそ10万本あります。

毛母細胞(毛髪を作り出している細胞)が分裂し髪が伸びる期間が成長期で、その成長期が長ければ髪の毛は長く成長し太くなる傾向があります。その後、成長が止まると退行期を経て休止期になると毛根の奥で成長してきた新しい髪の毛に押し出され自然に抜け落ちます。

正常なヘアサイクルで一日に自然に抜ける髪の毛は50本~100本ほどで抜け毛を心配する必要はありませんが、それ以上の本数が抜けたり短く細い抜け毛が増えてくると薄毛になりかけている可能性があります。短く細い毛が抜けているということは成長期に十分に成長せず早く退行期・休止期になり、ヘアサイクルが短くなることで抜け毛が増え薄毛に繋がっているということです。

薄毛になる原因は様々ですが、薄毛を引き起こす主な原因は男性ホルモンです。

男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、髪の毛の毛母細胞という毛を作り出している細胞の働きを低下させます。そして、頭皮に悪影響を与えるジヒドロテストステロン(DHT)に変化して髪の毛の成長を阻害し抜け毛が増え薄毛に繋がります。

薄毛の原因としてホルモンの影響や・遺伝生活習慣ストレスなど考えられますが、今回は生活習慣の「飲酒」について取り上げていきましょう。

酒に潜む薄毛の危険性を解説!

お酒の危険性
過度なアルコールの摂取を続けると身体に悪影響を与え薄毛を招く原因となります。

酒を飲むと体内でアルコールが分解されアセトアルデヒドという有害物質が生成されます。この物質は、血液中の栄養や酵素を押しのけてしまう性質があり、頭皮や髪に栄養が届きにくくなる可能性があります。栄養が行き届かなくなると頭皮が栄養不足になり薄毛を引き起こす原因となります。

その他にも抜け毛や薄毛に繋がると考えられる原因があるのでみていきましょう。

ホルモンの影響

有害物質のアセトアルデヒドはAGA(男性型脱毛症)の原因となる薄毛を進行させる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)を増加させる働きがあります。ジヒドロテストステロンの増加により薄毛が起こり進行を早めてしまいます。
また、アセトアルデヒドの分解により体内にある様々な成分が消費されます。アミノ酸や亜鉛といった髪の成長に大切な栄養素や、髪を構成するたんぱく質を生み出すために必要な栄養素のビタミンが失われていきます。育毛に必要な栄養素が失われると薄毛を引き起こしてしまいます。

肝臓への負担

人間の体は食事から摂取した栄養をそのまま利用することができず、食事から摂った栄養を肝臓で体が活用しやすい形に変え栄養を全身に送ります。酒に入っているアルコールも肝臓で分解され過度な飲酒は肝臓がアルコール分解に集中してしまい、髪に必要な栄養素のたんぱく質を作り出せなくなっていまいます。その結果、髪の成長に大切な栄養補給が円滑に行われなくなるので薄毛の原因となってしまします。また、酒の過剰摂取は肝臓への負担が掛かり肝機能の低下を引き起こすので注意が必要です。

睡眠障害(熟睡の妨げ・睡眠の質の低下)

アルコールを分解する際に発生するアセトアルデヒドが覚醒作用をもたらし眠りを浅くし、途中で目が覚めたり睡眠が分断されてしまし睡眠不足に繋がり薄毛を招く要因にも繋がります。

髪に必要なたんぱく質の合成を阻害

髪は、ケラチンというたんぱく質(アミノ酸)からできています。そこで過度な酒を摂取すると髪の生成に必要なたんぱく質を減少させ抜け毛や薄毛の原因となります。

酒による皮脂の分泌

梅酒(果実酒)やビールなど酒の種類によっては糖質を多く含みます。糖質をたくさん摂取すると頭皮の皮脂が多くなる傾向があり、皮脂が過剰に分泌されると毛穴をふさぎ育毛を阻害してしまい薄毛の要因となります。その他にも、酒を飲む時におつまみを食べる方が多いと思いますが塩辛く脂っこいものを好みます。このおつまみが皮脂の分泌を高め頭皮をベトベトさせる原因にもなり頭皮環境が悪化し薄毛に繋がります。

また、喫煙者の場合は酒の席で酒を飲むと喫煙量が増え薄毛の原因となる血管収縮が起こるので、こうした連鎖を招く間接的な原因にも注意が必要です。

酒が与える頭皮への効果

酒は百薬の長
「酒は百薬の長」と言われ適度なアルコール摂取は心身にとって良いものとされてきました。

酒を過剰摂取した場合の頭皮への悪い影響をお伝えしましたが、適度なアルコール良い影響効果をもたらします。

では、頭皮に好影響を与える効果を見ていきましょう。

ストレス解消

育毛に悪影響を与えるストレスの緩和効果を得ることができる。

血行促進

アルコールは、血流が良くなる血行改善作用もあるので頭皮の血流が改善されます。毛母細胞(毛髪を作りだしている細胞)の発毛に必要な栄養や酸素が届きやすくなるので栄養補給がスムーズに行われ、薄毛防止・対策に繋がります。

入眠作用

酒を飲むとアルコールによる作用で眠りに入る時間が短くなり寝つきが良くなる効果があります。
発毛を促す成長ホルモンは寝ている間に分泌されます。十分に分泌されると健康な髪を維持することができるので、成長ホルモンが活発になる時間帯の22時~翌2時の時間に睡眠に入ることをおすすめします。

リラックス効果

酒を飲むことで心身の緊張が和らいでリラックスすることができます。また、ウイスキーやワインなどの香りにはリラックス効果もあり、ビールの原料のホップの香りには気分を落ちつかせるなどのアロマ効果があります。

アルコールが頭皮に好影響を与える効果をあげましたが、しかしその効果も適量だからこそです。
良い効果をもたらすと言ってもがばがばと飲み過ぎるのは逆効果なので注意しましょう。

適度な飲酒を心掛け薄毛対策

育毛によい食べ物
適度な酒は好影響を与える効果があるとお伝えしてきましたが、では適量とはどのくらいのものなのでしょうか。酒の適量を知っておくことは薄毛対策にもなるのでとても重要です。

<一般的な酒の適量の目安>

日本酒 一合(180㎖)
ビール ロング缶1本(500㎖)
焼酎(25度) グラス1/2杯(100㎖)
チューハイ(7%) 1缶(350㎖)
ワイン グラス2杯弱(200㎖)
ウイスキー・ブランデー ダブル1杯(60㎖)

体質や体重などにより個人差はありますが、この程度なら肝臓に負担を掛けることなく飲酒できます。
負担を掛けないと言っても休肝日(週に2回程度)を作るなど肝臓を休めることも大切です。

酒に含まれる糖質に注意!

糖質が多い酒は皮脂の分泌量を増やし皮脂が毛穴を詰まらせ血行不良になります。そして、栄養が行き届きにくくなり、薄毛に繋がるので酒に含まれる糖質にも注意が必要です。糖質の多い酒を飲まれている方は糖質のない酒(焼酎など)に変える工夫も薄毛予防・対策になるので意識してみてください。

糖質の高い酒 果実酒・ビール・日本酒・カクテル・紹興酒
糖質の含まれていない酒 ウイスキー・ブラシ・ウォッカ・焼酎
糖質の低い酒 ワイン(辛口)

育毛によいおつまみで薄毛対策

酒と一緒に食べるおつまみも気を付けることで薄毛対策にもなるので、からあげなどの脂っこいおつまみなどはなるべく避け、冷奴や枝豆・お刺身などあっさりとしたたんぱく質を含むおつまみを選ぶことをおすすめします。

育毛によいおつまみとしてこのようなものを選ぶとよいでしょう。

  • 肝臓の負担を軽減させる栄養素を含むもの
  • アルコールで消費されるビタミンを補うもの
条件を満たしている食材
牡蠣、レバー、しじみ、枝豆、ナッツ類

適量を守り、酒で不足する栄養素を補うことを意識すると、はげへのリスクを抑えることができます。

その他にも薄毛に効く食事の記事も掲載しておりますのでチェックしてみてください。

頭皮環境を整え薄毛を改善

飲酒により皮脂が過剰に分泌され汚れが詰まった頭皮環境のケアも必要です。
抜け毛の原因となる毛穴の汚れを改善するために正しい洗髪を行い頭皮マッサージをするなど対策に取り組んでいきましょう。

薄毛でも飲酒OK!

禿げる人の特徴の中に嗜好品(酒やタバコなど)を好む傾向があり、依存している物をやめることはとてもストレスがかかります。薄毛改善のために禁酒することも大切ですが、酒を飲み過ぎなければ頭皮への悪影響を抑えることができます。
禁酒をしたことによりストレスが溜まってしまうとそのストレスがさらに薄毛の要因になることもあるので、健康な体を維持するためにも適量を守り注意しながらたしなむようにしましょう。

たんぱく質を補う

健康な髪を育てるために髪の主成分であるたんぱく質を摂取しましょう。
たんぱく質が多い食品(肉・魚・大豆・卵・牛乳)を取り入れてバランスの良い食事を心掛けましょう。

ポイント
適量を守ることが薄毛予防・薄毛改善に繋がる!

 

薄毛になる要因は人それぞれ個人差があるので酒が好きでたくさん飲む方でもはげない方もいます。逆を言えばお酒を飲まない方でも薄毛になるということです。

酒が薄毛の原因のひとつであることは確かですが、酒をやめたら薄毛が治るのかと言えばそうではありません。薄毛には様々な原因があり人によって違うので何が原因なのかを見極めることが重要です。

過度なアルコール摂取をしていた方が薄毛改善のために禁酒に励むことは素晴らしいことですが、頭皮環境が悪いままでは発毛に繋がらず意味がありません。自己判断で誤った対処すると状態が悪化する恐れもあるのでとても危険です。誤った薄毛対策をとらないようにするためにも薄毛の専門家に相談することが早期改善に繋がります。

私は神奈川県のサロンで薄毛改善のお手伝いをしている発毛技能士の太田貴士と申します。

お客様一人ひとりを丁寧にカウンセリングし、薄毛解消へ導くために全力を尽くします。生活習慣の改善やホームケアのアドバイスを行い、セルフケアだけでは補えない部分を発毛技能士である私が改善し薄毛を解消していきます。当サロンは病院などの薄毛治療薬にみられる副作用の心配がない安全な薄毛改善方法で発毛させています。サロンにお越し頂ければ、マイクロスコープによる頭皮の現状確認も無料で行いますのでおひとりで悩まずにお気軽にご連絡ください。

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メールや電話でのご相談も受け付けておりますのでお問い合わせください。相談することも「薄毛改善に繋がる糸口」です。

当サロンはスーパースカルプ発毛協会のメンバーです横浜で施術を希望の方はスーパースカルプ横浜菊名店HPより直接お申し込みいただいた方がより迅速にご対応させていただけます。

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