
過去のコラムでもいくつか薄毛・はげと食生活の関連性について取り上げてきましたが、いまいちピンと来ない方の為にわかりやすく、薄毛・はげ人口が多い国の人は何を食べているのかご紹介し、比較してさらに『食生活って大事なんだな』と認識して頂けるよう今回は解説していきます。
世界の成人男性薄毛率ランキング
このランキングは1998~2008年の10年間にかけて調査が行われました。
21か国で成人男性を対象としております。
1位 チェコ 薄毛率42.79%
2位 スペイン 薄毛率42.60%
3位 ドイツ 薄毛率41.24%
4位 フランス 薄毛率39.10%
5位 アメリカ 薄毛率39.04%
14位 日本 薄毛率26.05%
世界的に見ると日本は比較的薄毛になりにくいという事がいえます。
しかし、アジアの中ではトップの薄毛率でさらに、1982年に調査が実施された時の薄毛率15.60%という数字から30年で約1.7倍にも上昇しています。
順位を見ると上位に欧米系、下位にアジア系がきています。つまり遺伝子による影響は少なからずあるといえます。
わかりやすい所でいうと欧米人の平均的な毛の太さは40~60ミクロンですが、東洋人の場合は60~80ミクロンです。
毛が太い為、薄毛ではないように見えるということもあります。
このことから日本人の薄毛が増加した原因の1つとして、国際結婚も珍しいものでもなくなり、欧米人の血が入ることで髪質が変化したということもあるのではないかと思われます。
しかし、薄毛率は緩やかに上昇しているためこれ以外に原因があります。
今までも何度か取り上げましたが本題の薄毛・はげと食生活の関連について解説していきましょう。
薄毛率世界1位のチェコ
チェコの食生活というのは我々日本人にはあまりなじみがない物ですが、肉が主体で野菜は少なめ、さらにドロドロの塩辛いソースをかけたものを好んで食べるそうです。
味の決め手にラードが使われることも少なく、高脂肪・高塩分になってしまっています。
味の濃い料理に慣れているチェコの人が日本へ来ると料理の味が薄すぎると思うそうです。
さらにチェコはピルスナー、ラガービールの発祥の地として知られています。
水よりもビールの値段が安いという事もありみんなが愛飲しているそうです。
薄毛率2位のスペイン
スペインの食生活の特徴は何と1日5食という量の多さです。
・朝食
菓子パンやビスケットと、紅茶やチョコラテで済ませる朝食。ボリュームはありませんがカロリーは高いです...
・間食
スペイン風のサンドイッチ等を食べる簡単な食事。
・昼食
1日のメインの食事です。都会では2時間程、田舎では4時間程じっくり時間をかけながらフルコースを食べます。職場から家に帰り、家族で食べる事が多いそうです。
・間食
夕方のおやつです。
タパスなどの軽食を食べます。
・夕食
夜遅くに寝る前の食事です。
スープやサラダなど、簡単なもので済ませます。
このようにスペインでは1日5回も食事をします。スペイン料理は油も多い為、このような食生活を続けていれば肥満にもなります。
また、スペインはその暑い気候からビールやワインといったお酒類も人気が高く、飲酒する機会が多いそうです。
EUでもトップクラスの肥満が問題化した3位のドイツ
国際肥満学会の発表によると、EUでもっとも肥満率が高い国はドイツでした。(ちなみに2位はチェコ)
ドイツの成人男性は4人に3人は肥満といわれ、これを受け政府が国民に健康的な運動と食事を普及させようとキャンペーンを実施したほどです。
原因はやはり有名なビール。さらにはおつまみに問題があります。
ビールを飲むとどうしても塩辛くて油っぽいものが欲しくなり、それを食べるとまたビールが欲しくなるという悪循環。
さらに幼少期からチョコレートバーを愛食している人が多く、年間の砂糖消費量は日本の倍といわれています。
食べすぎ飲みすぎは薄毛・はげの天敵!
三大薄毛国の食生活をみて、これは薄毛・はげになるのはもっともだと感じた方もおおいのではないのでしょうか?
どの国も油物や味の濃い食事で穂満になり、頭皮の毛穴に皮脂が詰まっていることが考えられます。
また、アルコールを過剰摂取して、肝臓に負担をかけてしまい、髪の栄養素であるタンパク質がうまくとれていなのも考えられます。
このダブルパンチによって薄毛率が高くなっていると考えます。
まとめ
日本の薄毛率が上昇しているのは、こういった食の欧米化が進んでいるからではないでしょうか?
肉料理中心の生活や、塩辛いおつまみと一緒にお酒を...これではいつ薄毛率上位国の仲間に入るかわかりません。
日々の食事を今一度見直して薄毛・はげの防止策の1つにしていきましょう。